限りなくONに近いOFF
メイキングがすきだ。
その作品が完成するまでの過程が見られることと、限りなくOFFに近いONが見られることが理由。だから、今回もそれが見られることを楽しみにしていた。
でも今回のメイキングは違った。
「的場竜」というヒロインの同級生で、ヒロインに恋をする、元ヤンキーのパティシエ志望という今までに無かった役。
まず、メイキング中、小瀧くんが最初に映るのはヒロインとカフェに行くシーン。
監督から細かい指示が伝えられるところが流れる。そして撮影前に自ら志願して演技指導をしてもらう姿も。ここでも細かい指示が伝えられる。
いつもの、これまで見てきたメイキングと全く違った。
本人からしたらあまり映しくないところかもしれない。具体的にそれを表す言葉は収められてないけれど、その姿から不安やプレッシャーが汲み取れる。今まで応援していて見たことのない姿、いい意味で裏の表情、これまで見てきたメイキングの真逆である「限りなくONに近いOFF」が見ることが出来た。
【10/11近キョリお台場8:40】
監督「(小瀧くんは)僕と会う前日から台本を読み込んで、考えて、いろんなことを考えてきてくれて、すごく真面目ですよ。」
小瀧「恥ずかしっ!」
・手で顔を隠したりちょっとバタバタするのぞむさん
— mi@記録用 (@ool_m) 2014, 10月 11
わたしが行った舞台挨拶で監督がこう仰ってくれていたけれど、その時の表情が映像に残されているとは思っていなかったから今までにない姿が見ることが出来て本当に良かった。それに監督の言葉を真摯に受け止めて、自分と戦おうとする姿はみんなに見せて回りたいほどにかっこいい。
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最近、いろいろと考えることが多くて、その中で、前にも増して思うのは、本当に掴めない人だなということ。
まあ掴めないのは「タレント」と「ファン」なんだから当たり前なんだけれど、楽観的に見えて実はすごく悩んでいたり、社交的に見えて決まった枠の人にしか甘えられなかったり……どれも悪いことだとは思わないけれど、テレビや雑誌で少しずつ、今までに見れなかった姿やエピソードが見えてくるのがおもしろい。
そして、少し沈んだその言葉のあとに必ず次のステージを見据えての言葉が聞けるのが何よりも嬉しい。
今回のメイキングでもその姿が伺える。
掴めないけれど、上へ上へという力が強いから、知ってしまったらおもしろくないから、もっともっと知らないままでいたい。掴めないことは、楽しい。
ジャニーズWESTがデビューしてもうすぐで1年。
アイドル兼高校生という肩書きが、アイドルだけになった今。
アイドル兼俳優、アイドル兼○○……もっといろんな姿が見れますように。
デビュー発表がされて、CDデビュー日までのとても忙しい間に撮ったこの作品は、本人にとっても大切な作品になっただろうし、わたしにとっても大切な作品になった。
前を向いたり、一生懸命になりたいことがあったとき、このメイキングを見て力を貸してもらおうと思います。
的場竜くん、素敵な役と、素敵なチャンスをありがとう。