あのときのこと。

あの年末年始のこと、書きます。


なんでいまこれを書こうかって思ったのか自分でもよくわからないけど、でも、初ドームの映像が発売されて*1、あのときはもう無いと思った「未来」が在ることがわかったから書きます。
途中言葉が汚いです。ごめんね。
あくまで、「わたし」があのとき感じたことです。

 

 

わたしは4のほうの立場でした。

 

 

あのとき、わたしはドームに居て、見学席がよく見える位置だったので双眼鏡を使ってずっとずっと見学席を見ていました。ダンボールを股のあいだに挟んだ小瀧くんはボーッとそれを見つめて、誰にも話しかけない。たまに隣の席に座った紫耀くんに話しかけられる。それに答える。また下を向いてダンボールを見つめる。その繰り返し。明らかに様子が変でした。ひとりだけ。周りにひとがいるのに、独りぼっち。

 

 

その時が来て、ゆっくり手元のダンボールから白い紙を引き出して見学席を飛び出す。長い足でちょっとした柵を飛び越える。すべてがスローモーションのように見えた。
そして、隣の席の神山担の友人が泣き叫ぶ。

 


「神ちゃんは?ねえ、神ちゃんは?どうして、ねえ!!!」

 


何も答えられない。わたしだって分からない。いま何が起きてる?何が?夢なの?夢であって。7WESTはどうなるの?なんで?足の力が抜ける。震える。涙がダーダー出てくる。吐きそうになる。友人はその瞬間帰りたがった。でも、わたしはコンサート終了後、何か言ってくれるんじゃないかってそれを信じて居続けました。

 


見学席から出て行くときいつもの綺麗なお辞儀を客席に向かってした小瀧くん。あれがあの日唯一見ることのできた、わたしが知ってる限りのいつもの、小瀧くん。

 


コンサート終了後、期待していたことは何もなかった。2月から4人で日生が決まったよってそれだけ。

 


やっとの力を振り絞ってドームの外に出たけど足が動かなくて縁石に座り込んだ。
黙って座っていた。帰る友人にいつもの「またね」は言えなかった。もう二度と会えないかもしれなかったから。

 

 

JRに乗ったところで別の友人(小瀧くんのファン)から連絡が来て秋葉原で落ち合うことにした。どの店もいっぱいで、真夜中の秋葉原をあてもなく2時間くらい彷徨った。
どんな形になってしまっても、7WESTのことを応援するってはなしをした。

 


そう、7WESTがとにかく大事だったんだよ。不条理な世界だと知っていても、4人がいっしょにいない未来なんて考えられなかった。

 


明け方、家に着いて録画していたカウコンを見る。夢じゃなくて、なんで夢じゃないんだろうって悔しくて悔しくて、泣きながら寝た。おめでたいはずのデビューなのに嬉しいとかしあわせとかそういうポジティブな感情が一個も出てこなかった。

 

 

目が覚めたら関西ジャニーズJr.から年賀状*2が届いていた。
「2014年僕たちと最高のスタートを切りましょう😁」って小瀧くんの綺麗な字で書かれた年賀状。最高のスタートとは?最低最悪なんですけど?って悔しくてまた涙が出てきた。これを書いたとき、本人だってこんなことになるなんて予想してなかったんだろうな。

 

 

1月3日。次の日のあけおめコンのために昼バスで大阪に向かう。余談だけどめちゃくちゃ混んでて東京から乗ったのに5時間経ってもまだ神奈川県で腰が爆発しそうになったの覚えてる。1秒でも早くバスから降りたくて、京都で降りて京阪で大阪向かって次の日に備えて寝た。

 

 

1月4日。うちわのために5時半から並ぶ。この日のスポ紙にジャニーズWEST4が載った。でも語呂が悪いからかなにかでジャニーズWESTになってた。今思えばここがひとつのターニングポイントなんだろうけど*3当時はそんなのめちゃくちゃどうでも良かった。そこそこ大きい写真で載せてもらってたんだけど本当にすっっっごくどうでも良かった。他人事。そこにすきなひとがいてもジャニーズWEST4のこと応援できない。

 

 

 


4に選ばれたの、全然嬉しくなかった。こんなデビューならしないでほしい。デビューしないでみんなでいっしょにいてほしい。心の底から強く思った。突発的に手紙を書いた。こんなデビューで良いの?って。出せなかったけど。大声で叫びたかった。ダンスが上手いメンバーを選んだって書いてあった。ごめん、理由が謎すぎる。飲み込めない。どれだけ咀嚼しようとしても絶対に無理。タレントもファンもギスギスする。最悪な時間だった。
でもそのとき、4に選ばれたメンバーのファンはしあわせハッピーで、そうでなかったメンバーのファンは地獄っていう空気が漂っていて。
側から見たらそうかもしれないけど、わたしは違う。わたしだって地獄だ。でもそんなこと言い出せる雰囲気ではなかった。

 

 

 
グッズ販売が始まって、前に並んでた全く知らない方とチラッと話すタイミングがあって、そのときに「これで7WEST最後ですもんね〜」って言われて心臓潰されたかと思った。悪気なかったんだろうけど。あったのかな、どっちだっていいけど、でもすごく根に持ってます。

 

 

あのコンサートに入ったひとみんなが口を揃えて言うけどお葬式みたいでした。
デビューのデの字も出ない、でもええじゃないかは歌うの。4人で。ばかなのか。「みんなでいっしょに〜!」ってばかなのか。メンバーは悪くない。すべてを仕組んだ大人が悪いってわかってるつもりでもイライラしてくる。ばかなのか?!?!?!

 

 

小瀧くんと流星くんは目も合わさない。近くにいるのにお互いが存在してないように振る舞う。でもRun From Youを歌う。ジャケットの下に着るパーカーがいつもは小瀧くんは黒で流星くんがグレーなのに逆を着てた。ミスなのか、計らいなのか。苦しくて苦しくて。 

照史くんと濵田くんのもう君以外愛せないが絶品すぎてね、もうこのふたりがいっしょに歌うことはないのかと思ったら悔しすぎて泣いたよ。

 

 


1月5日。この日もコンサート。大人に何か言われたのか何かを感じ取ったのかメンバーだけは昨日より少しだけ、ほんの少しだけほんわかした雰囲気。でもギスギス。めちゃくちゃギスギス。収録入ってたのに*4当時スッキリで一瞬だけ流れただけで発売されてないのはこの理由も少しはあると思う。

 

途中あったジェスチャーゲームコーナー。たしか重岡くんがジェスチャーする立場になったときかな。「誰が重岡のことよくわかる?」みたいな発言が出て、即「俺やろ!」って言った神ちゃん。「ツインタワーが〜」とか小瀧くんと流星くんをセットにして話す。
ファンへのせめてもの優しさなのか、本人たちの最後の思い出づくりのつもりなのか、思考がぐるぐる、涙が止まらない。

 


シルエットで4人が並ぶ。
いつも同じ衣装着てたのに、統一性のない衣装を着てる。
7WESTと紹介されることもない。
名乗ることもない。
「大切なことは君がいること」で順番にカメラに抜かれる4人。

 

 

ああ、さようなら、7WEST。

 

 


この後の1月の記憶がまったくない。ツイログ見ても手帳見ても何も思い出せない。どうやって生きてたんだろう。

 

でも、このタイミングで本当に一度全てが終わったの。
7WESTをだいすきなわたしも、小瀧くんをすきなわたしも、関西Jr.をすきなわたしも、関西Jr.をすきになったことで知り合った友人との関係も、全部全部終わった。

 

ここで全部捨てて、もう応援するの辞めようって決めた。

 

すきなのは確かに、小瀧くん。でも小瀧くんの周りにいるみんな(特に当時は7WESTのメンバーが)が大切で、みんながいないならもうどうでも良かった。

 

 

 

2月3日ごろ。いろんな情報が飛び込んでくる。早売りだ。普段は目にしないようにしているそれだけどジャニーズWESTが7人になった形でのピンナップが載っているって情報を見て自分の目を疑った。そんなことありえるのか。期待してはいけない。合成だってあり得る。でも、期待してしまう。どうか夢じゃありませんように。

 

 

 

2月5日。わたしは日生劇場にいた。
ドキドキしながら1幕を観て、VIVIDにもシルエットにも虹色のうたにも、最初から最後までずっと泣いていた。でもどこまでが劇の話で、どこまでが現実かわからない。*5
幕間で携帯の電源を入れた。

 


ジャニーズWEST 7人でデビュー!

 


長くて苦しい1ヶ月がようやく終わった。2幕の始まりでようやく現実なんだって実感した。

 


だいすきだった7WESTはそのまま、関西ジャニーズJr.のときは仲間でもあり、ライバルでもあったおにいちゃんたちがいっしょですごく安心した。本当に良かったし、それは2017年末の今も、これから先の未来もずっとずっと思い続けるよ。

 

2016年末に久しぶりに見た7WEST、すっごくかっこよかったよ。あの日、小瀧くんが独りで着た衣装を4人で着てるのすごく嬉しかった。でももう似合わないね。豪華な装飾がついた衣装がよく似合うようになった。

 

冒頭にも書いたけど今このブログを上げられるのは、未来があったからなんですよ。
4のままだったらわたしはファン辞めてますから(断言)こうやって書けることが嬉しい。デビューしてからたくさんインタビューとかであの時の裏側を知って、メンバーたちもすごくいろんなことを考えて、働きかけをして、本当に感謝でいっぱいです。
これからはいい意味でこのことを忘れていきたい。もう過去より現在の方が大事だから。


さあ!2018年!デビュー5年目!ツアーも始まるね!小瀧くんが構成を担当したというWESTivalツアー!本当に楽しみです!これからも未来に向かって突っ走ってね。
いろんな景色を見せてね。
いつもありがとう!!!!!!!


以上、お焚き上げでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:実は前から下書きに入ってました。お焚き上げです。

*2:情報局からのサービス

*3:4が外れたから「今やー!」ってタイミングで大人に斬り込んで言ったって言ってた。ごめんな、当時はそんなことになってたなんて思いもしなかった……

*4:神ちゃんによる収録アナウンスが開演前にあった

*5:当初は赤ちゃん育てる話だったっていうからストーリー全変更したのまじで良かったよね