巡る
ずっと胸に突っかかってたものがあったんだ。
気付かないふりをしていたのか、気付いていたのか。
気付いてしまったんだ。
6年前。
キラキラした秋を超え、夢を叶えた冬、更なる躍進を遂げた春。
また秋がやってきて、夜空にメロディを響かせた。
そして、突然の地獄。後にそれを「心が風邪を引いたようだった」と語った。
昨年の秋の終わり、まだかまだかと首を長くして待ち望んだそれは衝撃でしかなくて。
冬のステージを見て、もう二度とそんなことは起きない、とずっと思っていた。
「杞憂だった」無事に終わったはずだった。
二度目の地獄はやってきた。
いつもいつも、それは一瞬天国を見せてからそれはやってくる。
もう二度と、要らない。それはもう、ぼくにとってトラウマでしかないんだ。