ハローハロー


こんにちは。Hallå!

 

こちらはニッポンのトーキョー。

 

ニッポンって、トーキョーって、わかるかな。エリの家のテーブルの上にトーキョータワーに似た置物があったから、もしかしたらエリは知ってるかも。

 


トーキョーは、ついこの間まで暑かったのに急に寒くなってきたよ。
でも、オスカーがいたブラッケベリのほうが格段に寒いと思う。だから、オスカーからしたらトーキョーは全然寒くないって怒られちゃうかもしれないね。だってこちらには滅多に雪は降らないし、人工的に作られたリンクが無ければスケートも出来ないから。

 

 

ねえ、オスカー、

 

 

あのね、突然だけどね、わたし、すきなひとがいるんだ。
すきっていっても、ラブではなくて、ライクでもなくて、うーん。難しいけれど。とにかく、すきなひとがいるんだ。

 


その人はね、オスカーに背格好がよく似てる。

 


なかなか心の奥の方を覗かせてくれないの。でもある日、ゆっくりぽつりぽつり話してくれるんだ。
知らなかったよ、狭いところが苦手なんて。詳しいことはわからないけど、いくら透明でも、完全密閉じゃなくても、閉じ込められて、更に、水の中に潜り続けるなんてすごいよね。それがお仕事だとしても。元々血だって苦手なのに。それと向き合うなんてすごい。強いよね。

 


それからね、すごく優しい話し方をする。オスカーみたいに、まぁるくやわらかく喋るからすごいなって思ってたのにそれ以上に優しく喋る。相手に聞き取りやすく、丁寧に。こんなに優しくしゃべることが出来るんだって新しく知れたときは嬉しかった。まだまだ知らないところが、たくさんあるんだって。

 


そうだなあ、ラブでも、ライクでもないこの感情に近いのはトラストかも。信頼。このひとなら大丈夫。そう思えるんだよね。

 

 

ああ、オスカーに最後に会ってからもう1年経つね。

 

 

元気にしてる?

オスカーとエリのふたりがしあわせだったらいいなあって、いつも心から願ってるよ。
オスカー自身も、時間も、どんどん先に進んでいってるのにわたしはなかなか前に進めてない。その証拠に、ほら、今回みたいに届くかもわからない想いを綴っちゃうし、今でもオスカーの面影とか存在したという証を探してる。でもきっと、これからもずっと探し続ける。それだけオスカーが大事だよ。だいすきだよ。

 

 

わたしがいちばんすきだったオスカーは、エリが居なくなって、涙が止まらなくて、エリとの思い出のひとつの、あのお菓子屋に向かいながら、ゆっくり右手で左腕をさするところ。
急に光が射して(エリは決して迎えることが出来ない「明るいとき」が来て)、それを遮るように手をかざして、でも光は強くて眩しさを捉えて、辺りは明るいのに、エリが居ない暗い世界がまた始まってしまう、悲しいけれどその儚さとそのときの表情がすきだった。

 


ずっとずっと、あの1ヶ月を忘れたくないよ。それでも記憶は薄れてしまうものだからアウトプットをたくさんして、いつまでも色鮮やかなものにしておきたい。だからこれからも時々思い返すことを、許してね。

 


オスカー、また会えますように。
そのときまでどうかお元気で。

 


ばいばい。
おやすみ。
だいすきで、大切なオスカーへ。

 

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Von (Live)

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